AJ60-TA 前方基準ブロック（上）加工開始やっと通常の過密スケジュールに戻りましたが仕事はStreet jam状態

図 
やっとやっと通常の
過密スケジュールに
戻りました。
と言って安堵に浸っている
状況ではなく、
いままで殆ど進んでいない
メインの顧客様AT製鋼㈱
のボルスターが山積みになっています。
五面加工機では、そろそろ一本立ちしてほしい相方さんに
大型品を任せて、私は細かいブロック物をサッサカサッサカ
と進めて行くシフトにしました。
先ず私が手掛けるのはこのAJ60-TA 前方基準ブロック（上）。
6Fは既に済んでいるので愛機に乗せたらいきなりGoです。


手始めはΦ32通しΦ70座グリ穴から。
京セラマジックドリルΦ50×4Dで下の段４発は深さ45mm
上の段は深さ80mm。
V=120m/min  0.076mm/rev

次いでΦ32×4Dで深さ120mmまでという二段加工です。
V=115m/min  0.063mm/rev

そして座グリの穴広げは過去における加工では
OSGラジアスΦ50で荒加工後、壁面美麗のスクエアで
仕上げていましたが、最近単価が下がったので
ここは加工を簡素にしてラジアスで壁面一発加工。
そして底のRだけ OSGポジミルΦ50で加工する事に
しました。
ラジアスはV=140m/min  0.225mm/刃  1.0mm/周ヘリカル
ポジミルはV=125m/min  0.1mm/刃

30度テーパーは 京セラMRPラジアスφ80-6刃-R6で
二段加工加工　ピッチは3.0mm。
V=140m/min   0.2mm/刃

背面はインローの凸形状とφ32穴の繋ぎのみ。
この加工は島残し加工で凸部以外の面を15mm
面下げします。
φ32穴の繋ぎは再び京セラマジックドリルで加工です。

こちらは10度テーパー。
この面は真っ直ぐでそこそこきれいならOKという事なので
京セラMRPラジアスΦ80-6刃-R6で2.5軸加工の
サヨナラオートです。
V=125m/min  0.3mm/刃  0.707mmステップ。
最後にワークを反転させて
正面のフラット面を超仕上げ
で寸法出し。
東芝タンガロイ超仕上げカッター
Φ125ですが、愛機　横中には
このサイズが丁度良い。
チップはサーメットを使用
していますので
高硬度材の場合、保ちはあまりよくないですが
加工面の仕上りは文句無しなので　もうかれこれ５年ほど
愛用しています。
これで前方基準ブロック（上）完成です。