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1945年4月7日は日本帝国海軍戦艦大和が沈められた日です。
14時23分、乗員3000名を乗せ、日本最後の海上決戦に臨んだ
海軍の象徴戦艦大和は2740名の戦士達と共に北緯30.717度
東経128.067度の海底に眠っています。
この戦いでの大和乗組員生存者は269名。実に10人中1人にも
満たない生存率でした。

そしてこれは今の日本人で一定の年齢以上の方ならばほぼ
100%の方々がその名前を知っておりこれはゼロ戦も同じなのですが
昭和45年当時の新聞などを調べてみても記事の中に「大和」
という名は出てこないのです。もちろん大本営の発表などは嘘ばかり
でしたし、一つ例を挙げれば爆発事故で沈没した戦艦陸奥の生存者達は
そのまま南方戦線に動員され、そこで戦死した事にされたりと。
そのような事があったわけです。

つまり当時の国民の殆どが戦艦大和の名を知らなかったと言えます。
当然、姉妹艦「武蔵」も同様です。
という事は「大和」が如何に機密扱いであったかという事に
なりますが、今では大和の代名詞とも言える主砲が46センチ砲
だった事とか最大速力が27ノット/時速だった事などは乗艦している
士官クラス、それも高い階級の士官しか知らなかった筈です。

そもそも戦後の私達が大和やゼロ戦の名を知る事となった背景には
戦後日本を統治していたGHQが行った日本国民の意識改造計画の
実践によるものです。

今現在でもアメリカ軍は日本を占領地として見ていますし、したがって
日本のどこにでも基地を造る権利を持っています。
沖縄が良い例ですがアメリカ軍の計画は絶対であるという事は今も
何も変わっていません。
付け加えると北方領土が返還された後には絶対にアメリカ軍基地が
作られます。日本はそれに反対する権利を持っていません。
なのでロシアが北方領土を帰す事はまず無い。
(日本政府がアメリカに対して北方領土には米軍基地を作らせない
 と言う確約が取れるなら別ですが)
もう一つ、何故東京の真上がアメリカ軍機の飛行優先なのか。
これは朝鮮戦争再発時に対応するのは米軍と国連軍だからであり
その基幹航空基地が横田だからです。
要するに国連軍と米軍にとっては休戦中とは言え未だ戦時中なので
占領地の日本のド真ん中に航空基地を置くのは当然という事です。
だからトランプ大統領も日本に来た時降り立ったのは米軍兵士と自衛隊
が出迎えた横田基地だったわけです。
これこそがアメリカ軍の無言の圧力なのです。
(本来なら過去大半の大統領がそうしたように成田で降りて警察が
警護すれば済む話なんですが)
 それに対して日本は何も言えないのです。
それを日本人が知らないだけであり政治家が言わないだけなのです。
この辺りの事はヤルタ会談、ポツダム宣言、サンフランシスコ講和条約、
さらにハルノート、また秀吉の朝鮮出兵の時代からペリー来航までの歴史
などを見て、日米地位協定や日米安保条約などをよく見れば解ってきます。
  
話しを戻しますがあの最後の出撃前に大和乗艦を命じられた総数は
実は3千数百名でありましたが艦長の有賀幸作大佐(死後中将)の
命により年若き者や自分の戦死後に家族が困窮してしまう事情の
ある者は艦を降ろされました。
この戦で生き残る確率は無いという無言の伝達です。
しかし、連合艦隊司令長官の山本五十六は存命時に
「生存確率の無い作戦など作戦ではない」
と公言していた方であり、それが海軍のポリシーでもあった筈でした。
(そもそも成功確率の無い作戦など立てる事がおかしい。)
ですがこの時の大和乗組員達はもちろん軍人ですから戦闘における
死は常に覚悟していたでしょう。
とは言え、死を覚悟して戦いに挑むのと、初めから死ぬ事が決して
いるのとでは己の納得の仕方が違います。
いわゆる「必死」と「決死」の違いです。
よく映画やドラマなどで観るような美しい世界はそこには在りません。
国家の為とか正義のためとか、そんな事ではなくて
皆、大切な人の為に「決死」の戦いに身を投じたのです。
怖かっただろうし悔しかっただろうし無念だっただろうと思うと
胸が苦しくなります。
でもそれでも誇りをもって彼らは昇華された。
後から大和生存者の方から話を伺った時、
「みんな顔面蒼白で、どれだけお酒を呑んでも酔わなかった」
と言われました。
 
それでも大和乗組員達は出撃したのです。
彼らはどのようにして納得し、大切な人への思いをどのように収めて
何の為に死ぬのかという答えをどうやって見つけていたのか。
彼らは日本が負ける事を知っていた筈。
彼らは残された日本人がアメリカにひどい事をされるという事を
想像していた筈。
では彼らは一体何に一縷の希望を持って米軍機の猛攻の前に立ち
一体何を夢みて昇華されたのか。

ちなみに日本海軍が事実上消滅した坊ノ沖海戦で大和撃沈の攻撃命令を
下したのはアメリカ海軍のレイモンド スプルーアンス中将(後に大将)。
そしてこの時の日本海軍の司令官は伊藤整一中将であり、大和艦長の
有賀幸作大佐と共に戦死されました。
スプルーアンス中将と伊藤整一中将は軍人交流で渡米した折に
とても親交を深めた親友だったという事です。
戦争ってそんなもんです。 だから絶対にやっちゃダメ。
 
私は毎年この日が来るとそんな風に考えます。
どうか、日本人なら4月7日くらいは
鹿児島の沖に眠っている英霊達に少しだけ想いを向けてほしい。

今の私たちがあるのは間違いなく彼らの命のおかげ。
そしてこうして自慢げに「モノづくりの端くれ」と
言っていられるのはあの船を造った技能者たちのおかげ。

私が自分を「半人前のマシニスト」と言う理由は
ここから来ています。
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