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10月に入って私とHINチャンは履歴書を書いて
「株式会社〇〇精機工業所」へ面接に行きました。
友人のHINチャンが一緒に面接を受けるという事は事前に
連絡してあったので、私達はそのまま2階の社長室へ通されました。
今思えばこれが私のその後の加工人生をスタートさせる
扉だったのです。
社長室へ入ってすぐに目に入ったのが壁に所狭しと飾ってある
写真でした。
この工場の歴史を無言で語るそれらの写真からは
不思議と温かさが伝わってきました。
そして工場がここだけではなく他の都市にもあり、そちらは
成型工場であるという事もわかりました。
また写真の中には若き頃の社長の姿もあり、
私には「この人は職人なんだ」という事が理解できました。
「さて 一つ聞きたいけど どうして前の会社を辞めたのかな?」
開口一番社長はそう切り出してきました。
「特に理由は無いですけど、 面白くなかったからかな」
私は何も考えずに辞めたとは言えず、そう答えました。
HINちゃんも答えは略同じでした。
「じゃぁこの仕事は面白いと思うのか?
ヨッチャンはこの間工場の中を見ていったから大体判るだろう。
で、HIN君はどうだ、一度見てみるか? 工場を」
そう促されて私達は1階の工場へ向かいました。
降りたところが先日には見ていない場所だったので
私も初めて見るものが多かった。
6~8人程度で一つのチーム(班)をつくりその班が4つ程
あるのだろうか総勢で三十数名は居たと思う。
窓のある壁には金属をワーヤーで切っている加工機がジジッと
音をたてていた。
一方の壁には人が操作していないのに金属を加工している物も
あった。
それは野球のスパイクの靴底で、MIZUNOという名前を彫っていた
と思う。
その他にもクレーンで金型を持ち上げてドッキングさせているところ
とか、溶接している人、またなにやら細かい部分をヤスリで削って
いる人など、皆一心不乱に作業していた。
その後 再び社長室へ戻った私達に社長の奥様がお茶を
持ってきてくれました。
「どう? あなた達 見て面白いでしょう」
「ウン 面白そうです」
「じゃぁ 来てくれるの?」
と奥様。
「明日からでもいいですか? それでHINちゃんはどうする?
やるか?」私はまだ半ば迷っているような彼に聞きました。
「お前がやるなら俺もやるわ」
これで決まりです。
社長:
「ところで、仕上げと加工とあるけどどっちがいい?
ヨッチャんはどうもフライス向きだと思うがHIN君は
手先は器用か? なら君は仕上げがいいかな」
という具合に話が決まり、私達は翌週の月曜日からの出社を
言い渡されました。
「ヨッチャンはこの前あったGT君の班に入ってもらう。
HIN君はさっきラジアルをやっていた背の低いHD君の班に
入ってもらう。 今度来た時に紹介するから、
作業服のサイズを書いていってくれ
それから年金手帳と離職票も持ってきなさい
それから怪我だけは気をつけてくれよ。一応鉄を加工する仕事だから、
油断すると大怪我をする。怪我は職人の恥じだ いいかぁ。」
もう既に社長の頭の中にはそこまでの構想が有ったという事で、
そうたたみ掛けた社長の言葉は力強かったと覚えています。
N
写真でした。
この工場の歴史を無言で語るそれらの写真からは
不思議と温かさが伝わってきました。
そして工場がここだけではなく他の都市にもあり、そちらは
成型工場であるという事もわかりました。
また写真の中には若き頃の社長の姿もあり、
私には「この人は職人なんだ」という事が理解できました。
「さて 一つ聞きたいけど どうして前の会社を辞めたのかな?」
開口一番社長はそう切り出してきました。
「特に理由は無いですけど、 面白くなかったからかな」
私は何も考えずに辞めたとは言えず、そう答えました。
HINちゃんも答えは略同じでした。
「じゃぁこの仕事は面白いと思うのか?
ヨッチャンはこの間工場の中を見ていったから大体判るだろう。
で、HIN君はどうだ、一度見てみるか? 工場を」
そう促されて私達は1階の工場へ向かいました。
降りたところが先日には見ていない場所だったので
私も初めて見るものが多かった。
6~8人程度で一つのチーム(班)をつくりその班が4つ程
あるのだろうか総勢で三十数名は居たと思う。
窓のある壁には金属をワーヤーで切っている加工機がジジッと
音をたてていた。
一方の壁には人が操作していないのに金属を加工している物も
あった。
それは野球のスパイクの靴底で、MIZUNOという名前を彫っていた
と思う。
その他にもクレーンで金型を持ち上げてドッキングさせているところ
とか、溶接している人、またなにやら細かい部分をヤスリで削って
いる人など、皆一心不乱に作業していた。
その後 再び社長室へ戻った私達に社長の奥様がお茶を
持ってきてくれました。
「どう? あなた達 見て面白いでしょう」
「ウン 面白そうです」
「じゃぁ 来てくれるの?」
と奥様。
「明日からでもいいですか? それでHINちゃんはどうする?
やるか?」私はまだ半ば迷っているような彼に聞きました。
「お前がやるなら俺もやるわ」
これで決まりです。
社長:
「ところで、仕上げと加工とあるけどどっちがいい?
ヨッチャんはどうもフライス向きだと思うがHIN君は
手先は器用か? なら君は仕上げがいいかな」
という具合に話が決まり、私達は翌週の月曜日からの出社を
言い渡されました。
「ヨッチャンはこの前あったGT君の班に入ってもらう。
HIN君はさっきラジアルをやっていた背の低いHD君の班に
入ってもらう。 今度来た時に紹介するから、
作業服のサイズを書いていってくれ
それから年金手帳と離職票も持ってきなさい
それから怪我だけは気をつけてくれよ。一応鉄を加工する仕事だから、
油断すると大怪我をする。怪我は職人の恥じだ いいかぁ。」
もう既に社長の頭の中にはそこまでの構想が有ったという事で、
そうたたみ掛けた社長の言葉は力強かったと覚えています。
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ご来訪下さり
有難うございます。
機械加工が本業のサラリーマンです。
50代半ばを過ぎて外構DIYに出逢い、その難しさや楽しさを書き残そうとの思いで記しています。
拙い記事ばかりですがご意見或いはご感想など頂戴できれば幸いです。
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