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千葉県は12日、知的障害がある子供たちが入所する同県袖ケ浦市の福祉施設「養育園」で11月下旬、職員の虐待を受けた19歳の男性入所者が意識不明となり、病院で死亡したと明らかにした。
施設の男性職員5人が、亡くなった入所男性の他に、入所している11~26歳の男性9人にも継続的に腹を蹴ったり殴ったりする虐待を加えていたことも判明した。県は障害者総合支援法に基づき今月11日、施設に立ち入り調査し、入所男性を蹴った職員は「亡くなった方に申し訳ない」と謝罪。5人は「支援がうまくいかず手を出してしまった」などと話し虐待を認めている。施設を運営する千葉県社会福祉事業団の近藤敏旦理事長は、記者会見で「指導や教育が不十分だった。親族に大きな悲しみを与え、深くおわび申し上げる」と謝罪した。〔共同〕
と言う記事ですが、たびたびこういう事件が起こりますが、
亡くなった方々には心からご冥福を祈ります。
介護者は知的障碍者に自分の想いが伝わらないからイライラするのでしょう。
我が子も「自閉症」という非常に重い知的障害を持っていますが、
トイレの習慣を身に付けさせる事さえ我が家では継続中です。
この事件で亡くなられた方がどのような知的障害だったのか分かりませんが職員の熱意だけが空回りしたのならまだしも、日常的に虐待を行っていたのなら悲しいかぎりです。
国や県、市区町村の政策だけではとても満足なケアーはできないしそれをボランティアや有志の方々の手厚い保護があってようやく生活ができているというのが実態だろうと思うところもありますが、家族の苦労や心労は並大抵ではないという事も事実です。
私ですら「こんな子を持つ事になって」と思い悩んだ時期があったし、手を上げたこともある。
しかし今は「この子が私の子で良かった」と思います。
そして姉弟も一生懸命協力してくれている。それは家族だから出来るのであって、それを他人の職員が行う場合、単なる仕事としてやるだけでは自身のストレスに押しつぶされそうになるだろうと思う。何故ストレスが蓄積するのかと言うと、愛情が無いからであり、仮に有ったとしても押し付けに近いものであるとしたらきっと無理だろう。
私も帰宅した時は時間の許すかぎり息子に付いていようと思うし、外へ連れ出して本人が少しでも楽しい時間を持てるように接している。
実は日々の中でストレスを溜め込んでいるのは介護側ではなく本人なのだと思う。
本来、社会秩序やマナーなどとは無縁の生活しか出来ないのが知的障碍者(生涯の度合いによるけれど)であって、それを一方的に健常者側や社会のルールに当て嵌めようとする所に無理があるのであって、逆に彼らの生活しやすいような環境を作ってあげれば彼らは生き生きとするものです。知的障害は他の障害と合併症を起こす場合があり、医療だけでは十分ではなく、だから療育という分野でのサポートが必要になるのです。

我が家でもトイレに行けば下着を濡らして戻ってくるし、食事のマナーなども無い。
こちらの言うことはそのままでは理解されないし返事も返ってこない。
「オウム返し」や「クレーン動作」「多動性」という典型的な諸障害もあります。
そんな中でも家族は言葉を掛け、その反応に笑いを持つ事もあります。こちらの言葉はこちらの理解を超えたところで彼らに伝わっているし、彼らにはきちんとした喜怒哀楽が確かにある。それを表現できないだけであって、だからこちら側には伝わりにくいのです。
どんな場合でも一度相手の側に立って自身を見つめると意外に違う価値観が理解できるのかもしれないと最近思う事があります。
「何故そんなんことが分からない」「どうしてこちらの気持ちが分からないのだ」
と嘆く前に一度彼らの側にまわって見つめると
「ああ、そういうことだったのか」と理解できる場合があります。
それを今さらながら日々感じている私ですが。。。

とにかく、
この悲しい事件がこれで最後になるよう願います。
彼らは一人では生命さえ維持できないのだと感じれば何をしてはいけないかが分かる筈。
それが介護者の理解するべき最初の事だと思います。
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» 支援の仕方がわからない
2寮の職員の暴行理由だそうです。県立といっても民間から雇われている職員だそうで、どこまで訓練を受けてるか疑問。14名の行動障害児が居住する、隔離された、しかも個室での事件。ならば暴行も日常的になるだろう。ソファアに寝ているところをなんで腹をけるのか?支援の仕方がわからないなら、相手の気持ちに寄り添ってどうしたらいいか解ろうとするのが支援なのだ。仰るように障害があっても喜怒哀楽は健常者以上にあるのです。信頼関係無くして仕事など出来ない。過失でなく集団暴行殺人である。
しまふくろう 2013/12/15(Sun)03:39:43 編集
» しまふくろう様
しまふくろう様
ご来訪 ありがとうございます。
そうですね。これは集団暴行殺人です。
県立といっても・・・
県側も国から降りてくる数値目標だけを追いかけて、
そして任された施設も認可条件を満たすだけの事しか見てないですよね?
その仕事の本質は何か?という事が全く無いんですね。福祉だからやるんでしょうか?人助けだと思ってやるんでしょうか?
違いますよね?
障害者であっても生きる意味も、権利も、自由もあるんですよ。
私はいつも涙を流して彼らを見ています。
どうして世の中の人間は本質を分からないんだと。
弱者だから助けるんじゃない。人間だから助けるんですよね?
誰だって暖かい、赤い血が通っているんですよね?
支援の仕方が分からないのではなく、支援と言う意味を理解していない。
我々は本当は圧倒的な愛情で彼らに向き合うべきなのだと思います。
そうして私も毎日生きています。
また、コメント頂けたら嬉しく思います。
ヨッチャン 2013/12/17(Tue)07:41:15 編集
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