東芝BTD：OSGラジアスφ50に日立のチップを装着して切削テスト

只今　愛機　横中繰りで
加工中のMT工業向け
1600トンボルスター（上）
の面下げ加工で
OSGワルターラジアスを
共通ボディーとした
切削テストを行ないました。
ワークはお馴染み「SKT4」
対象とするチップは
OSG：　
　RDGW1204MO-A57  WXM15（ノンブレーカー）
   RDMT1204MO-D57   WAP35（ブレーカー有り）
日立ツール：
　RDHW1204MOTN  JX1045（ノンブレーカー）
京セラ：
   RPMT1204MO-H   PR730（ブレーカー有り）

加工条件はV=120m/min  0.225mm/刃送り
  3.0mm切り込み
加工機：東芝横中繰り盤BTD110R16  主軸モーター26.5K/W
 ビルトイン 8000回転仕様　
カッターボディー：OSG　F2234-50-SL-R6Cシェルタイプ 
カッターは新品を使用し　突き出し長さ150mmタイプ。
といったところであります。
最近このOSG-WXM15
を凌ぐ新種がボチボチと
出てきていますし
実際このチップの
ポテンシャルは半年前頃を
境にして若干落ちている
ような気がしていましたが、、。
加工結果は
チップの耐久時間36分　という結果で、チップには
クレーター磨耗が発生していました。
切り屑に火花が混じった時を見切りとしました。

日立ツールの丸チップ
RDHW1204MOTN
JX1045（ノンブレーカー）は
期待した通り圧倒的な
切削性を見せてくれました。
OSG-WXM15の限界だった
36分を過ぎてもその切削力は
全く衰えず、60分も楽に通過。
まだ余裕を残している状態で加工終了した時点での
加工時間は93分を記録しました。

そしてこちらはOSG-WAP35
硬いワークには柔らかいチップ
というセオリーに叶った材種
である事が良かったのか
切削時間は65分という
記録でした。
最大のポイントはチッピング
をせず、綺麗にフランク磨耗
が発生していたという事であり、と同時にV=120m/min
という切削速度がWAP35のコーティング皮膜の
酸化開始温度に対して効果的な数値だったのかも
しれません。

京セラPR730
はオールラウンド
のチップですが
本来の望みは
PR830を試したかった。
また、このチップは
OSGのボディーには
装着出来ないので
この時だけ京セラMRPΦ50-4刃を使いました。
切削時間はチップの枚数が他のものより1枚多いので
その分は調整した時間を出しました。
結果は32分。
私の一番のお気に入りがこの結果では　　残念ですが、
・・・・・・・・・・だから早くPR830を投入して下さい。

しかし、国産のチップもやりますねぇ。
PVDに関してはやはり先進国でしょうか
今後はどうなる？？？
尚　ここに掲載した加工データーは各チップメーカー
が保証する全ての数値とは無関係であります。
あくまでも我がMC工場における加工結果であります。