MT工業向け1600トン ダイセット本体（下）加工開始

図面
新規客先様の
1600トンボルスター（下）です。
ワークサイズ
300×1130×1140
素材重量約3.1トン
材質GFA熱処理済み
硬度HRC36～38程度
今年から我がMC工場のCADCAM要員をもう一人
増員するという事で相方さんにかなり厳しい作業を
行ってもらっていますが、流石にこれは私がやらねば
ならないでしょう。
という事で本日は彼が途中まで作成したCADを修正し、
そして完成させて　ワークを乗せているライナー位置を
修正して原点修正　そしてCAMの作成に取り掛かりました。


上下面削は既に各1mm残しまで進んでおり
このX端面も残り1.5mmまで出来ているので
私はその続きからの作業という事になりました。
写真左は 京セラMRPΦ125-6刃-R8で0.15mm残しまで
追い込んでいるところ。
ワーク材質を言えば同じような物で愛知製鋼㈱の
SKT4がありますが同じ硬度である場合は
私は後者の方が好きです。　（加工し易いという点で）
V=100m/min  0.35mm/刃
この後、 東芝超仕上げカッターで寸法決め、
次に25mmの面下げ段落し加工に入りました。
写真右が京セラMRPΦ80-6刃-R6による
段落し加工。
条件はV=100m/min  0.25mm/刃  3.0mm切込み。
チップはPR730ですが早くPR830を出してくれないかなぁ？
待ってるのですがねぇ！

25mm段落し仕上げ加工は側面を 京セラMECΦ40-5刃で
V=120m/min  0.11mm/刃
底面は OSGポジミルΦ50-5刃で行いました。
V=110m/min  0.11mm/刃。
M36タップはOSG-CPM-HTにて。
食付きは5山を使用。
V=4m/min  
いつもなら楽勝ですが
タップ刃先がボチボチ
だったので抜く時に
イヤな音がしてました。
なんか　やり難いなGFAは。

Y端面も大詰めになり、最終仕上げに入ります。
京セラMRPΦ125で0.1mm残し迄追い込みます。
V=95m/min  0.3mm/刃。
そして仕上は今回のオフ会に参加できなかった私を
尋ねて下さったまっどだいまるさんに間近で見てもらった
タンガロイ超仕上げΦ200です。
まっどさんもこの仕上がり面を見て驚いていました。
ヘヘ。
V=90m/min   4mm/刃。加工はドライです。
この後Y+側にM12タップ深さ50を５発加工したら終わりです。