生活保護受給者の通院交通費、大幅制限 厚労省方針

　生活保護受給者の通院の際に支給される交通費（通院移送費）について、
厚生労働省は今年度から、支給条件を災害時の緊急搬送など
特殊なケースに絞り、「例外的」に支給する場合でも通院先を
福祉事務所管内に限るなど支給基準を改定した。北海道で
交通費が不正受給された事件の再発防止策と位置づけ、
移行期間が終わる６月末以降の本格運用を目指す。
これに対して、支給を打ち切られる恐れのある患者と接する
自治体担当者の間には戸惑いが広がっている。 　
これまで通院や入退院の際、医師の意見書などを条件に、
通院移送費として「最低限度の移送」に必要な費用が支給されてきた。
しかし、厚労省社会・援護局長名の１日付の通知によると、
「一般的」な支給は災害現場からの搬送など４ケースに限定。
それ以外を「例外的」な支給と位置づけ、通院先は原則、
市町村や地域ごとにある福祉事務所の「管内」とした。
具体的には、身体障害などで電車やバスの利用が「著しく困難」
な人のタクシー代や、へき地などに住んでいて
「交通費の負担が高額」になる場合のみ、支給するようにした。
これまで普通に支払われていた近距離交通費や、
福祉事務所管外の医療機関に通うための交通費の支給が
止まる恐れがある。 　大阪府が、政令指定市と中核市を除く
府内３９市町村を対象に０６年度に実施した調査によると、
１人あたりの支給額は年平均３万８５００円。
利用者の６割以上は電車かバスを利用していた。
府内のある福祉事務所は、現在の支給総額の６～７割を
カットせざるをえないとみている。 　
東京都、横浜市など首都圏７自治体は３月、新基準に
ついて受給者の医療や生活に「重大な影響を与える」
との意見書を同省に提出した。 
              朝日新聞より

こんな事やって　バカか？こいつ等。
先日のニュースで何処かの省庁がタクシー代を
不正に乱用していたという事をとりあげていたけど
それと今回の生活保護受給者の通院交通費削減
とは次元が違うぞ。
本当に「弱者は生きていなくてもよい」
とでも言いたいのでしょうか？
あまりにも頭に来てまともに書くのが嫌になりそうですが、
これはいけないよ。　それはやってはいけない。
生活保護受給者になる経緯はそれぞれ人によって
異なり、確かに就労意欲さえ持てば働く事が可能な人や
本来　認められそうもない状態の人でも受給している
人はいるだろう。　しかしそれはごく一部であって
殆どの受給者は毎月支給される総額の中で
何を削って何を我慢するか等を苦慮しながら
生きているんですよ。今は支給されている交通費だって
毎回は使わずに一回置きにしてその分を食費に回している
人もいる。
実際に私の父もそうだった。
近くのスーパーまでリハビリを兼ねて歩いて行き、そこで
「今日は何が安いか、息子が来たら孫にお菓子でも、、、」
という想いでささやかなお菓子を買うために自分の
食べたい物を一つ我慢するという状況だった。
私は一度父の財布の中身を見た事が有りますが、
一日1200円しか使えないからという理由で、本当に
それだけしか入っていなかった事を覚えている。
電話も自転車もテレビも扇風機も洗濯機も全て私が
与えた物であって、役所から貰ったものは何一つ無かった。
「新規に購入したいから役所で買って頂けないか？」
という問いには
「贅沢品だから認められない」という」返事。
まして　最近の食品の値上がりなどが彼等受給者にとっては
真綿で首を絞めるようになっている。
この上　今度は病院へ通う交通費を大幅削減？
お前等　何考えとるんだ。　と言いたい。
年金問題の最中では
「今　問題対応の為に他事は全く出来ない」ような振りをして
こういう事は迅速に決定出来るんですね。
一体、どこまで弱者を苛めたら気がすむんですか？
お宅等だって　血の通った人間だろう。
解らんか？本当に。
生きる望みまで絶たれたら自殺者が続出するぞ。
九州だったと思うけど生活保護費を断たれた方が
孤独死したという事件があったけど　今回の事は
そんな事では済まないぞ。
年金は無茶苦茶、薬害はスッタモンダして、国民の血税は
使いたい放題、（後期）長寿医療制度実施では保険証はまともに届かない
おまけに年金受給額は減らす、その上（現在でも）
憲法に保障されている「基本的人権の尊重」や
「最低限の生活の保障」までも
疑いたくなるような今回の方針だろう？
ダメだよ　それでは。
止めてよ　本当に　いけないよ　それは。