東芝BTD： SCM435 ポンチホルダー（下）ウエッジ熱処理後の加工開始

仕上がりワークサイズ=192×590×930
材質=SCM435　　 図面
ポンチホルダー（下）ウエッジの加工再開です。
熱処理後の裏面削は五面加工機で完了していますので
残すは我が愛機で完品まで持ってゆく事のみです。
とりあえず平行面だしと基準面削。
ここはOSGポジミル∮50で行いました。
V=138m/min  0.08mm/刃。

引っ掛け部外周の中仕上げは三菱APX4000φ40で
行いました。この時点で0.1mm残しです。
段替えした時の仕上げ代という事ですが、
直角度の確認用という意味もあります。
そして同じく引っ掛け部の穴加工です。
写真はφ32マジックドリルの加工。
V=140m/min  0.65mm/rev


そして穴広げ。ここは三菱BRPラジアスφ32-3刃-R5。
V=135m/min  0.2mm/刃  0.5mm/revのヘリカル切削。
さらに写真右はワーク巾方向の基準面加工で
ここでは0.15mm残し。
V=125m/min  0.08mm/刃。

再び引っ掛け部に戻り、M30のタップです。
下穴はマジックドリル、そしてタップはOSG-CPM-HT。
高度的には多分　通常のハイスでどうだろうV=8～11m/min
で行けるだろうと思いましたが、たまたまコレットにCPMが
装着されていたのでここはこのままCPMで加工しました。


最後にイケールに張った時の角度と板厚の目安に
する為に上面の一部を0.05mm残しで2.5軸加工しました。
もちろん引っ掛け部立ち上がりのR10も加工です。
ワークを反転して寸法出しです。カッターは
京セラMRPφ80-6刃-R6   V=130m/min  0.2mm/刃。

長さ決め仕上げは
お馴染み超仕上げです。
時折チップが欠品になる
人気モノだけあって
私も頼りにしている
カッターです。
チップはサーメットを
使用しています。
V=135m/min  4.0mm/rev


段替えを面倒くさいと言ったらこの仕事はやってられませんが、
この加工の為だけに行ったセッティングです。
この辺は横中の泣き所かな。
カッターはこのところ絶好調のOSGポジミルφ50。
V=140m/min  0.08mm/刃  6mm落とし
出来成り寸法は930.03～930.05
なかなか良い精度です。
 こういう斜め面の押さえは
半丸状の「カマボコ」を使います。
極端な傾斜面では使用不可ですが
そこそこの傾斜ならガッチリ
抑えられます。
昔のやり方ですが
私は多用しています。
この他には「ピタット君のフタ」
も使いますが、今回はこの方法で決めました。

さて、本番です。イケールにセットして５度傾斜面の
中仕上げ加工。
カッターは再び京セラMRPφ80です。
写真右は引っ掛け部下のアンダーカット付近まで
寄せて距離を測っているところですが、やり難いです。

引っ掛け部根元のR10を
どうしようか。
垂直の部分は問題ないけど
アンダーになる処は
テーブルを25度振って
短いボールエンドミルで
筋彫りしかないかな？