東芝BTD横中：SM1-BI-2 ２台目の改造

久しぶりです
SM1-B1。
今回はNo,2です。
前回同様、上部構造を
撤去してその部分を別ブロック
で構成するという内容です。
上面図  正面図   側面図
加工内容は前回と全く同様ですが、
今回は前段階のカイサキ加工が加わりました。

私どもの現場で「カイサキ」と呼んでいるのは
肉盛り（盛金）前の肉取りの事で今回は均一に
現状面から1.0mmと決めました。
カイサキを行わずに盛金する場合、
高熱で鍛造プレスの衝撃や振動を受け続けると
盛金した部分が剥離してくる為で、これも必須項目に
なっています。
写真左は仕上がりφ80H7部分のカイサキ加工。
三菱BRPラジアスφ32-3刃-R5で加工しました。
V=110m/min  0.2mm/刃 1.0mm/周のヘリカル切削。
写真右は反転した時の平行だしの為の基準面削。
カッターはタンガロイ超仕上げφ125。
V=90m/min  4.0mm/rev  0.06～0.08mm切り込み。
平置きの両端面からの
カイサキ終了で次は
縦置きにセット替えです。
ここからが仕事です。
センター部分のカイサキは
平置きではカッターが届かない
のでXZ平面に切り替えて
2.5軸加工でカイサキ加工
を行います。

センター部分の半丸はラジアスで大荒加工をしてから
ボールで均そうかと思いましたが、
（気分で）スローアウエイボールφ20でガツンと行きました。
写真右はツイスター軸を固定する？ベアリング？の設置面
かと思いますがここの摩耗が最も激しく、最大で2.3mm程
面下がりしていました。しかしこの部分だけこの形状でカイサキ
を行うのは困難なのでこの範囲はズバリ横方向に全て
面下げしました。（盛金でどこまで歪むかな？チョット心配）
納期は10月中との事なのでノーミスで行かなければネ。