友人葬

昨日、ある御方の通夜に出席させて頂きました。

それは「友人葬」という形式の通夜で、
仏教本来の在り方に従った荘厳でしかも感動的なセレモニーでした。
亡くなられた方の意思であるというその通夜は、高額なお布施や志を
出して僧を呼ぶのではなく、あくまでも故人と信頼関係で強く結ばれていた
有志　同志が集い、御親族を中心にして、亡き方を夜を通して偲ぶという
ものでした。
読経も釈尊（仏陀）の残した八万宝蔵といわれる無量の経典の中の最高峰
に位置する『法華経』を読み、そしてそれを全員が同唱するという
誠に感動的な通夜でありました。

何時もは導師を務める僧侶が読経をし、そして親族は前列に座して
焼香に来られた方々に立礼をして、、、という形式ですが、
この友人葬は、「皆が同志」という印象を強く受けました。
私も送られる時はこのような形で送って頂きたいと思った次第であります。
誠、　見事な通夜でした。

実は私も父を友人葬で送っています。
「死は新たな出発」誠にそう思います。
『喩い乞食にはなろうとも法華経に傷を付けたもうべからず』
これを亡き父の思い出の言葉として自分の胸に留め置いております。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨッチャン