2 レンガの選定と設計

 
レンガデッキの寸法を予め把握しておかなければ設計ができない。
という事でレンガデッキに使用するレンガを選定するため
近所のホームセンターを何軒もまわりました。

もちろん価格もコスト計画の中で重要項目になりますので
その点も注意して見てまわりました。
そんな中で、どこのホームセンターに行っても見かけたのが
このリージェンシーレンガ。
価格も手ごろだし色も2色あって「ゴールド」「タン」の
調和は結構いけるんじゃないかって事で決めました。
ちなみに明るい色の方が「ゴールド」で、黒っぽい方が
「タン」です。

この時点での構想ではこのレンガでデッキ部分の枠を作る
という事だけで、デッキ面の中に敷き詰めるレンガの事は
後で考えようと思っていましたが、よく考えれば中に敷く
レンガのサイズが決まらなければ枠の寸法をどうやって
決めるの？という事に気付き、
「じゃぁ、中もこのリージェンシーで行こう」
と決定しました。

写真のレンガの寸法は板厚×幅×長さ＝40×115×230
という事で幅と長さが1：2でできています。
これがシングルサイズで、写真にはありませんが
幅×長さが230×230というものがダブルサイズ。
中に敷くレンガをこのダブルサイズにすればデッキ幅を
115×2（境界になるレンガの幅計）+ 230×3=690
（敷きレンガは3枚並べる）＝920ミリ幅
という具合に解りやすいものにできる。
しかしレンガは型で成形したものを焼くわけで、
必ず膨張収縮を起こすので仮に同タイプのものでも全てが同じ
であるわけではない。
なので敷きレンガの寸法のバラつきを吸収する為に片側約5ミリの
余裕を設ける為920ミリ+10ミリで930ミリと決定。

問題は長さ。犬走りの長さは約4020ミリで施工されています。
で、境界レンガを長手方向に18個並べ、目地幅（17か所）
を15ミリ（あんまり狭いと多分やり難い）に設定し
230×18個＝4140ミリ　目地の幅合計＝15×17＝255ミリ
その合計が4395ミリ。
ここで、ん？。
230ミリ角の敷きレンガがきちんと入るのか？
という疑問です。
4395－（115×2）＝4165
4165÷230＝18.1087　という事で字余りになります。
つまり隙間ができるという事なのですが、これも幅方向と同じく
個別寸法誤差と施工誤差を片側12.5ミリとして全体で25ミリの
余裕を持たせることで境界レンガ内寸法＝4165＝（230×18）+25
＝4165ミリでピッタリ。
という事でデッキ長さは4395ミリに決定しました。
※実際に施工後にこの25ミリを読んだ隙間を測ったら
　15ミリを切っていました。累積誤差と敷きレンガの
　収め方の加減で10ミリ以上広がったという事です。
 
これであとは傾斜しているG.L（グランドライ）からの
立ち上がりに 合わせてどこからどこまでをどういう基礎
にして、どのあたりから根切りをし、どのような基礎に
するかを考えなくちゃ。

ともあれこれで初期設計に必要な寸法が決まりました。
機械加工のCADやってて良かった。設計は慣れてるから。