自閉症の長男、鋸に挑戦

本日、長男がノコギリで木を切りました。
もちろん本人にとって初体験です。

自閉症の長男は几帳面であり、しかも興味がない事には
まったく見向きもしません。

クレーン動作や特定の物にしか感心を持たない、
バリバリの自閉くんです。
私の大切な大きな宝物です。
会話も出来たり出来なかったり、物をどこかに置き忘れてしまった
場合はまず見つかる事は有りません。
気に入らない物はゴミ箱に捨てます。

時々脱走もしたりして、その度に家族は大慌て。
だって交通ルールには無関心なので車を気にしない。
電車の線路の上でも普通に歩いてしまいます。
過去には特急列車の前を歩いていてとんでもない事が起きたり、
他人の家に上がり込んで大変なご迷惑をお掛けした事もあったり、
警察のお世話になったり・・・と。
まぁ、自閉症のお子さんをお持ちの親御さんがこの記事をご覧に
なられたらある意味「納得」してもらえるようなエピソードは
山ほどありますが、でも私の人生はこの子のおかげで
持ち応える事が出来たと感謝しています。
他人とは極端に違う、健常者の社会ではきっと生き難い。
本人の意志は確認できないけれど、でもそれでも彼の
笑顔はいつも明るく輝いていて、隠し事の無い素直な
笑顔なんです。
知的障碍者の事をこの世の邪魔者だとか、或いは
健常者を不幸にするだとか言って殺人事件を起こした
人もいますがそんなことは無い。
彼の命はいつも光り輝き、周りの私達を掛け値無しの
幸福へ導いています。
 
で、今回はそんな長男にノコギリ体験をさせました。

「どう？やってみるか？」
という私の言葉を理解したのか、何も抵抗なくノコギリを
持ちました。
初めは力の入れ加減が判らなくてギコチなかったのですが
元々器用なのですぐに慣れた様子でした。

で、とうとう最後まで切り通しまして、
ママと私は小さな拍手。

自閉症の長男には、まだまだ隠された才能がある？