私の外構DIYリファレンス「浄化槽」

マシニングセンター作業技能者であります私が最初に行った
コンクリート打ちの完敗物語りです。

裏庭にある浄化槽ですが、ご覧のように土に埋めてあり、周りは
土に砂利が撒いてあるだけでした。

左写真内の右隅に見えるのは母屋の犬走りで、上側が道路側になります。
まぁ雑草もものすごい勢いで生える事もあってかねてより
何とかならんもんかなぁ‥‥と悩んでいた場所でもあります。
写真右に見える白いパイプはマンホールのすぐ下にあって
どうやらマンホールの嵩上げもしてないのかな？
で、無謀なチャレンジの舞台となったこの浄化槽物語は始まります。


とりあえずカーマで2×4材の6fを買ってきて大まかな寸法を決めて
枠を作りました。
枠の上端と浄化槽の仮想上端を合わせるように周りを掘り下げて
その後に路盤材を敷きました。
路盤材厚さ30ミリ、コンクリート厚さ30ミリの想定なので
掘り下げは仮想上端から60ミリ下がりです。

　枠を作る段階で失敗したのは角の
　作り。
　このような角に大きなC面を作る場合
　は先ず四角形を作り、その内側に
　斜めに板を設置する事で微調整も可能
　になるし枠の剛性も上がるのだろうと
　思います。実際に枠の上端も揃えられな
かったし直角なんて出せなかったというのが現実でした。
ついでにコーススレッドは貫通してしまうし、接合部は隙間だらけだし。。。機械加工ならビシッと0.01mmを決めるのにねぇ。

 
まぁ、そんな苦労をしながら進めましたがいろいろ悩みながら
考えながらの一人作業なので時間はかなり掛かりました。
というよりこの時点で持病の腰痛が爆発しました。
腰痛持ちの方にはお分かりになるでしょうが腰痛が起きてしまうと
しゃがむ事も立つ事も困難になり、思わず呻きが出るほど痛いのです。
その激痛と闘いながらも水平を見たり、路盤材を優しく叩いたり。。。


コンクリートは、45.6リットル。
コンクリート比重=2.3なので重量は45.6×2.3=105kgです。
配合はセメント：砂：砂利=1:2:4 に設定し、それぞれの重量を割り出すと
105÷7=15 という事で、セメント=15kg  砂=30kg  砂利=60kg
という計算になりました。水は対セメント比で0.6に設定し、9リットル。
まぁプロの方から見れば全く問題ない量なのだと思いますが
この時の私には正直言って限界を大きく超えていましたね。
で、コンクリートを練っている途中でとうとう腰がパンクして
立てなくなりました。それでも時間は待ってはくれません。
何とか枠内にコンクリートを流し込んでみたものの鏝で均す事さえ
できず‥‥‥。
　自分の実力を推し量らず、確かな知識と
　十分な訓練を積まず見切り発車でやってみた
　結果が左の写真です。
　コンクリート打設後2週間を経て脱型しました。
　その時に表面の凸凹をもう少し綺麗にしようと
　してモルタルを上塗りしたのですがこれも失敗。
　そうです、
やる事為す事 全てが上手く行かなかったという事です。

しかし、この経験は将来必ず活きてくる。それを信じて今があるのですが、
この経験ではっきりとわかった事は、コンクリートやモルタルの硬化速度を
ある程度コントロールする方法を見つける必要があるという事と、
このような作業に耐えうる体を作る事。
あとは訓練あるのみ。
そういう考えのもとでネット検索をしていて外構のプロの方に出逢いました。
私はその方を（勝手に）先生と呼ばせて頂いておりますが、
彼はブログも公開しておられ、立派な志を持っている外構工事技能者です。
いまではちょくちょく相談させて頂いたり、私の稚拙な工事写真を見て頂いたり
しています。
その甲斐あって、私も日に日に進化しています。

失敗の数だけ進化がある。　DIYって厳しいけれど楽しいものです。