東芝BTD：MT工業向け1600トンボルスター（上）Tスロット加工前段

図面
新規客先様の1600トンボルスター（下）。
ワークサイズ=300×1130×1140
素材重量約3.1トン　材質GFA熱処理済み
硬度HRC36～38程度
Tスロット溝加工の前に35mm段差部側面の仕上げと
35mm+60.05mm部の仕上げを完了。
荒はOSGラジアスΦ50-3刃-R6
V=100m/min  0.225mm/刃  3.0mm切り込み
側面と底面の仕上げもOSGポジミルΦ50で行いました。
V=115m/min  0.1mm/刃。
35mm段差の横壁から
上部の壁までの距離に
630+0.1という
公差が有りますが
この程度の公差は
OSGポジミルの
守備範囲内ですから
安心してスルーです。
35mm段差の仕上げは
私のボンミスで荒加工の
段階で34.95まで追込んで
いた為仕上げ代が0.05mm
となっていました。
したがって35mm段差は
工具長を測り直して
一発仕上げとなりました。
カッターは三菱90°フェイスミルΦ80。
V=90m/min  0.125mm/刃。

Tスロット溝首部荒加工はOSGラジアスΦ50で加工。
V=100m/min  0.185mm/刃  3.0mm切り込み。
溝先端のR部でカッターが走ってしまうので送りを
下げ気味にしました。
そして側面中仕上げは三菱AQXΦ26で0.1mm残しまで
追込みます。
V=105m/min  0.11mm/刃  5.0mm段落し。

Tスロットカッターはシャンクを加工してΦ25からΦ24.5まで
細くしています。また首下も62mmまで伸ばしています。
とにかく切り屑の噛み込みを最小限に押さえる為に
クーラントはコレットのスリーブからの内部クーラントと
外部との併用で行いました。
V=40m/min  0.05mm/刃。
Tスロット溝首部側面仕上げ
は京セラMECΦ20で加工。
V=105m/min  0.1mm/刃。
このボルスターシリーズ（下）
ではTスロット溝形状の
設変を任された私ですが
ウ～ん　これが理想かなぁ。

裏面取りはOSG-F2032の
Φ44を使用しました。
今回　新規に購入した
カッターです。
V=60m/min  0.2/刃。
といっても加工可能な
範囲だけ面取りして
残りの部分は手で
ヤスリ掛けです。