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本日は待ちに待った庭の改修工事のコンクリート打設です。
何日か前から今日の天気が気になっていましたが昨夜は雨で、
今朝も早い時間には少し雨がパラつきましたが何とか決行
出来ました。
コンクリートアプローチ打設をしてくれる左官屋さんが
8時前に到着し型枠や見切りの最終調整を行い、8時半少し
過ぎに生コン車が到着しました。
ワイヤーメッシュの位置も修正され、その高さも親方さんが
治していました。

 ママの話では
 「いつもは左官屋さんは一人」
 でしたが今日はコンクリ打設
 なので最低でも二人必要だと
 思っていましたがやはり
 今日は助っ人の職人さんが
 一人来てくれました。
 左写真は親方さんのプラ鏝。プラ鏝は木鏝の代わりとして登場した物らしく
親方さん曰く
「俺たちの若い頃は木鏝しか無かったよ。でも木鏝はすぐにすり減るから
今はみんなプラ鏝を使っているよ。」
私訪ねて曰く
「木からプラスティックに変わっても感触は変わらないの?」
親方さん答えて曰く
「引っ掛かりが似ているから使いやすいよ。簡単には減らないしな」
と。
これを見て私が使っている木鏝が270ミリであるのに対し、
親方さんのは330ミリ有ったので大きいなぁと思いました。
で、確かに言われるように私の木鏝はすり減っていました。
そこで私の木鏝を親方さんに見てもらったら
「これ、上等品じゃないか?あんたみたいな素人さんなら
これ以上大きいのはやめた方が良いよ。」
「なんで?」
「大きければ有利だけど水平の取り方や押さえの力加減が
難しいからな」
と。
なるほどね。
(でも自分では以前からもう少し大きい方が使いやすいのでは?
と感じていたので私もこの330ミリのプラ鏝を買います。)



そして早速コンクリートの打設が始まりました。
助っ人さんが生コン車から一輪車で生コンを受け取って
それを親方さんがスタンバイしているポジションへ
素早くぶちまけます。
親方さんはゴム長靴で生コンの山を蹴り崩し、先ずは
型枠付近つまり淵の方からプラ鏝で素早く均して行きました。
淵の方が大方済んで次に素早く「トンボ」のような
アルミ製の道具で均して行きました。
これはスゴイ。
見ていて使い方に納得しました。
表現が難しいのですがトンボを押しながら生コンの山を
崩しつつ大まかに水平にし、次にトンボを引き寄せながら
均して行く。(これ欲しい!!)
するとゴテゴテだったコンクリの山がツヤが出るほど
真っ直ぐになります。
でもこれが使えるのは広い範囲だけなので渕っこの型枠との
高さ決めはやはり手でやっていました。

 生コン車の運転手さんも
 積極的で、遊びは無しです。
 このような自分の本職とは
 違うプロの世界を垣間見る
 って言うのは何だか気分が
 良いです。
 私もモノづくりの虫が騒ぎ
出しました。正に時間との勝負っていう空気感がたまらないですねぇ。



コンクリートアプローチは27.5㎡。
パーテーションは3区画に分かれていますが、これは
夏冬の気温の変化でコンクリートが膨張収縮しますので
それによって割れてしまうのを防ぐ為、そして施工の
し易さの為と言う理由です。
作業は早いテンポで仕掛かってから30分ほどで最終の
区画に入りました。

 途中で助っ人さんがこの場を
 離れたのでこの時は生コン車
 の運転手さんが補佐をして
 いました。

 正直、私も参加したいと思い
 ましたがとりあえずガレージの
上から眺めていました。
この親子ほども歳が番う二人の呼吸は見ていて清々しい
思いになりました。

 見ているだけだと簡単そうに
 見えますが実際は写真でみる
 横方向に8/100の勾配。
 縦方向に3/100の勾配をつけながらの
 作業ですからここが職人の本領発揮という
 場面ですね。
 おそらく私には出来ない芸当です。

 そして体力も想像以上に必要です。
それは私も小規模ながら何度もコンクリート
打設をしていますから十分に分かります。
こういう人って夜の酒を美味しく頂くんだろうな?

 あっという間に3区画目の打設が
 完了し、ここで暫し休息。
 これはコンクリートの乾き加減と
 相談らしく、親方さんは私との
 談笑中もその眼は時折プロの目で
 コンクリートの表面を見ていました。
 そして次に金鏝で押えながら
「刷毛挽き仕上げ」し入りました。
私、訪ねて曰く
「このブラシは何て名前?」
「そこらへんに売っているもんだよ」
「この毛は馬の毛?」
「いろいろ有るよ」
「ところで左官屋さんが縦壁をモルタル仕上げする時って
どんな砂を砂を使うのですか?」
「無言」
「フルイにかけた砂を使うの?」
「しばし無言 30年位やらんと出来んと思うよ。ボタボタ落ちるだけ」
ほーっ!職人さんは簡単には語らないなぁ。



で、お昼丁度位に全行程完了。
淵の面挽きも、そして「額縁仕上げ」も完了して
休憩となりました。



午後からまだ砕石を敷いていない個所へC40-0の砕石を
敷いて。
こうして本日の作業は終了しました。
明日は型枠を外すそうです。今夜雨が降らない事を祈ります。

職人さんは多くを語らない。
それは何故か。
まぁ、いろんな理由が有るんだろうなぁ?
でも一つだけ、
今日の有給休暇を取ってまで確認したかった事。
それは金鏝を使う前の段階で何をしなければならないのか
という事ですが
その答えをこの親方さんが教えてくれました。

「金鏝ではどうしても波が出る。それは金鏝はシナるからな。
 だからこういう木鏝で先ず真っ直ぐにするんだ。
 そうしないと絶対に無理。それを俺たちは ”場を作る” 
 と言うんだけどな」

これを聞いて私は目から鱗(うろこ)でした。
これまでの私は逆に木鏝なんて最初に適当に均すだけの
ものだと思い込んでいました。
しかし親方さんの話では木鏝こそ肝心だという訳です。
この時自分の中で大きな光が灯った感じがしました。
(もう今から練習したい!)と思いました。

私、訪ねて曰く
「良い仕事ってどんな?」
親方さん、諭して曰く
「50年やっていても本当に納得できる仕事なんか年に一つか
 二つしかない。
 納得したらそれで終わり。わしが死ぬ時だろうなぁ」
真っ黒に日焼けして、顔はシワが沢山ある無骨そうにも
見える本職の技能者。
今日この人に会えてほんとに良かった。
 
一期一会ってこういう事を言うんですね。
親方さん、有難う。
そういう私も技能者です。
そして私も納得のいく加工って年に1個か2個しかない。
でも私はまだ35年しか加工をやっていない若造です。
だからまた、明日から頑張ろう。
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