3 遣り方のやり方から勉強して基礎の基礎

　まぁ、大胆にもレンガデッキを造ろうと
　決めたのは良しとして、
　実際にやり始めると基準はどこにすれば
　良いのか、そして横(X方向)　奥行き(Y方向)　
　高さ(Z方向）などはどうやってその位置を
　確定するのか。
　さらに基準から離れた場所に目的の距離や
　高さ、角度などをどのようにして確定するのかなどなど。

 作業は初めから（私にとって）難易度が高く、一定水準のスキルが必要でした。
当然、インターネットで学習したり、専門書などを読んだりしてみましたが
それでも学習したことを自分で実践しようとするとなかなかできないのです。
プラモデルや工作モノではなく一応、建造物なので費用の面はもとより、
 何よりも「失敗は絶対に許されない」というプレッシャーが嫌でものし掛かって
 きます。

   

とは言いながらも普段からモノをつくっているプロの端くれとして
自分ならある程度はできる筈だと思いながら一つ一つの工程を
組み立てながら取り組みました。

先ずは犬走りのラインを測り、その通りと傾斜を確認しました。
犬走りは玄関から西に向かって25/4000(mm)下がりでしたので
これをそのまま水勾配とし、杭を打って貫き板を貼りました。
高さを決めるために水盛り管も初めて使いました。

物干し台が邪魔なのと、やはり植木鉢や雑草などが作業を
やり辛くしましたが何とか我慢の一徹で一応の事は出来ました。

この頃は私が本気でレンガデッキを造ろうとしている事が
ママには信じてもらえてなくて物干し台を移動する事さえ
許可が出なかったわけです（笑）




これは犬走り側の基礎が大方出来上がった後の写真ですが
カーマホームセンターで格安購入したレーザーレベルで
貫き板の高さや、施工した基礎の高さや傾斜を確認している
ところです。
 レーザーレベルって高精度で室外でも使用可能なものは非常に高価で、
プロの方たちが使用するものはおそらく数万円から数十万ほど
の物だと思いますがDIYではそこまでお金を掛けられないし
すごく明るいところではラインが見えないという事と
ラインの幅が太いという事を納得して使用すれば十分役に立ちます。



依然、物干し台が邪魔ですが。
作業できる日は晴れた日の土曜と日曜しかないのでここまでで
約3週間掛かりましたがもっとも低い方（Z=0基準は左写真の奥側）
からブロックを並べて、途中から地盤がしっかりしていて且つ
犬走りとの高低差が小さい部分は鉄筋入りのモルタル基礎としました。
我が家の庭は山地で地盤はもともと良いのですがこの離れ屋を
建築した時に盛り土をして地盤を水平にしたのだろうと思い、
この傾斜がきつくなっている辺りから基礎を深くしなければならないと
考えこのような基礎にしました。

 

水糸頼りに根切り、そして突き固め、路盤材を敷いてまた突き固め、
モルタル練ってブロック並べて、鉄筋差して、
板で壁を作って半分モルタル流し、鉄筋を入れて再びモルタル。

このような作業でしたが、この時はっきり理解した事は
「何をするにも水糸が肝心要である」という事です。
おそらく正確に水糸を張らなければプロでも難しんじゃないのか？
という事です。

で、ブロックを並べた部分は路盤材30ミリ、モルタル80ミリ。
ブロックを並べた後にφ10鉄筋を差し、頭つなぎはφ16の鉄筋を使いました。
そこから延長するモルタル基礎も路盤材は同じく30ミリ。
中に入れ込んだ鉄筋もφ16ミリで約300ミリの繋ぎにしました。
基礎天端高さは完成高さから50ミリ下がり。
レンガ厚み40ミリと敷きモルタル10ミリという計画寸法です。
 
施工法としては鉄筋繋ぎの長さはφ×40倍と言うのがあるそうですが
この部分の基礎は犬走り側へ倒そうとする応力と地盤へめり込もうとする
荷重だけを考えれば良いという判断でこれで良しとしました。
犬走りにガッチリ固定したしDIYだし。

という事で初めて遣り方張って、初めて水糸使って、初めてブロック積んで。
正に初めてづくしのDIY、ようやくスタートしました。