映画『杉原千畝』観ました

寒いけれど天気自体は良かった今日、

イオンシネマ津店で唐沢寿明さん主演その妻約として小雪さんが

出演している映画『杉原千畝』を観てきました。妻役の小雪さんは

抑え気味の演技でかなり良い光を放っていたし何といっても演技力

には定評がある唐沢さんの役作りはなかなかのものでした。

ドイツのファシズム対ソビエトの共産主義との戦いの裏に元々

ドイツを 信用していないソビエトの 立ち位置と、

そしてヨーロッパを縦に ２分割して東方にドイツ民族 の生活圏を

築くというヒトラーの野望が 渦巻く時代にあって杉原は

ドイツの食料品輸入量の急激な増加に着目 してドイツの敗北を

確信するというシーンがありますがこれは即ち 日本の未来、

つまり三国同盟によって日本は未曾有の死者を出し 敗北する

という結果を予見させるというシーンに繋げてゆく展開は

この映画のエクスタシーになっていると思います。過去にも

戦記映画 はいくつも撮られていますがようやくあの戦争の

本質にたどり着いた 映画が出来たなというのが私の感想です。

杉原さんの「人としての歴史的な常識的判断」と言うものが

あの時代の中にあってどのような意味を持っていたのかというような

事を考えさせてくれる素晴らしい映画です。

で、 今日の観客は18名。 客席数はたぶん200以上かな？

もう少し来ないのかなぁ？って。